No.15 2004.05.17
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■ 観光情報学会 Mail NEWS ■
━━━━━━━━━━━━━ www.sti-jpn.org ━━━━ 2004.5.17 No.15
━INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 開催案内 情報処理北海道シンポジウム2004
情報処理学会北海道支部設立20周年記念シンポジウム
日 時 平成16年5月24日(月)10:00 ~ 17:30
平成16年5月25日(火)10:00 ~ 15:00
会 場 北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目)
□ 観光情報学会第1回全国大会シンポジウム ルポ
「観光と情報技術(IT)を考える」
~ハワイ大学ポーリン・シェルダン教授ご講演を受けて~
(株)日立東日本ソリューションズ 北村 健 氏
□ 事務局からのお願い
☆会員登録について
ご入会の際,所属研究会を指定されていない会員の方は,
希望する研究会を事務局まで連絡ください.
観光情報学会事務局
office@sti-jpn.org
http://www.sti-jpn.org/contact.html
観光情報学研究会の紹介
http://www.sti-jpn.org/societies.html
☆会費のお振込みについて
会費のお振込みの際には,個人会員の方は登録個人名にて,
企業会員の方は登録企業名にて,お振込み下さいますよう,
ご協力よろしくお願い申し上げます.
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■ 開催案内 情報処理北海道シンポジウム2004・
情報処理学会北海道支部設立20周年記念シンポジウム
□ 情報処理北海道シンポジウム2004 (一般講演)
日 時 平成16年5月24日(月)10:00 ~ 14:30
平成16年5月25日(火)10:00 ~ 15:00
会 場 北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目)
□ 情報処理学会北海道支部設立20周年記念シンポジウム
日 時: 平成16年5月24日(月) 15:00-17:30
場 所: 北海道大学 学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目)小講堂
テーマ: 「IT人材育成をめぐって」
モデレータ: 北海道大学教授 嘉数 侑昇 氏
次 第:
開 会:15:00-15:15
・挨拶 情報処理学会 北海道支部長 大内 東 氏
・来賓挨拶 情報処理学会 会長 益田 隆司 氏
第一部:基調講演15:15-16:00
・講演(1) 前北海道知事 堀 達也 氏 「オープンソース・アイランドの実現に
向けて」
・講演(2) 講演 文科省 専門教育課企画官 松澤 孝明 氏 「文科省のIT人材育
成教育戦略」
・講演(3) 講演 経産省 情報処理振興課課長補佐 久米 孝 氏 「経産省のIT人
材育成戦略」
第二部:パネルディスカッション16:05-17:30
「IT人材育成:現実・期待・模索」
パネラー:
・日経コンピュータ 副編集長 星野 友彦 氏 「2007年問題とIT人材育成」
・東京大学 教授 大場 善次郎 氏 「内外のIT教育調査報告」
・新日鉄ソリューションズ 取締役 大力 修 氏 「期待するIT人材とは?」
・公立はこだて未来大学 教授 鈴木 恵二 氏 「未来大学のIT人材育成事業報
告」
・北海道大学 教授 大谷 真 氏 「産学連携によるIT人材育成事業報告」
・北海道大学 情報科学研究科長 本間 利久 氏 「北大情報科学研究科のIT人材
育成戦略」
・ディスカッション
※なお,本シンポジウムに先立ち,13:00~14:30の一般講演(4)において,
IT人材育成事業に関連して教育を受けてきた当事者である学生,
院生による研究発表が行われます. ぜひご参加のうえご議論,コメント,
評価など賜りますようお願い申し上げます.
━REPORT━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 観光情報学会第1回全国大会シンポジウム ルポ
「観光と情報技術(IT)を考える」
~ハワイ大学ポーリン・シェルダン教授ご講演を受けて~
(株)日立東日本ソリューションズ 北村 健 氏
観光と情報技術(IT)。日本ではまだ認知度が低いテーマではないでしょうか。
その証拠に、日本の大学では「観光」の名が付く学部が少ない気がします。まし
てや、観光と情報技術(IT)を同じ土俵で扱い、研究を行っている大学となると
ほとんどないのが現状です。そんな状況の中、観光情報学会が設立され、第1回
全国大会が北海道大学で開催されました。日本の観光産業と学術界にとって、ま
さにランドマーク的出来事であると思います。そして、その記念すべきイベント
の特別講演に、ハワイ大学観光産業学科教授のポーリン・シェルダン先生が講師
として招かれました。講演題目は、「グローバル観光における情報技術の進展と
インパクト」。北海道や沖縄同様、観光が主力産業であるハワイで「観光と情報
技術(IT)」に関し先進的研究をされている教授のご講演は、日本における新た
な観光の時代を示唆する本大会にとってうってつけのものとなりました。
ポーリン・シェルダン先生は、ハワイ大学にて観光情報システム、観光政策、観
光経済学などのコースで教鞭をとっています。また、観光情報システム、観光需
要モデリングなどに関する研究論文を多数執筆しており、代表的な著書としては
「Tourism Information Technology (観光情報技術)」などがあります。本大
会でのご講演は、そうした研究内容を凝縮したエッセンスが盛り込まれていまし
た。シェルダン先生の主張は大きく4つの点にまとめることができます。
1. 情報技術(IT)は観光の質を変えている
2. 観光地は技術を最大限に活かすべきである
3. 観光産業に関わるあらゆる分野・領域の人が、互いに協力して、必要な
ポリシー、インフラ、基準、そしてアプリケーションを創っていくことが大切で
ある
4. 教育と研究がこの分野の発展に重要な役割を担っている
先生はまず、観光が極めて情報集約的であることを上げ、情報技術(IT)が観
光産業のコネクタ(連結器)として果たす役割が大きいことを示されました。つ
まり、観光と情報技術(IT)はもともと相性が良いということではないでしょう
か。そして、観光では「経験・サービス・天然資源」がベースとなっており、業
界内や観光地での様々なつながりを重要視するばかりでなく、産学官のコラボレ
ーションによりそれらベースの質的向上を図っていくことが重要であることを述
べられていました。例えば天然資源の管理に関しては、サステイナブル・ツーリ
ズム(持続可能な観光)を上げられ、観光のベースである天然資源を持続させる
ことの重要性を説かれていました。観光のビジネス的側面に関しては、ナレッジ
(地図・地域情報/観光客個人のカスタマイズ情報等)の収集・管理、そしてウ
ェブやモバイルアプリケーションによるそのナレッジの積極的活用の重要性を上
げられていました。観光客の安全考慮(安心感の向上)を含めた観光体験の深化
を実現することにより、観光客によるこれら関連情報技術(IT)の利用が促進さ
れ、産業として発展していく可能性があることを述べられていました。特に印象
的だったのは、近い将来ウェブ上のバーチャルな観光体験が実際の観光体験に取
って代わる日が来るのではないか、ということです。現実はそれほど情報技術
(IT)が進歩しているということでしょう。それを利用者である観光客が利用し
やすいように形にしていくのが私達の使命であることを、暗に示された気がしま
す。
最後になりますが、本講演ではシェルダン先生の通訳サポートを上長である宮
林と共にさせていただきました。ご講演準備における先生との協同作業を通じ、
通訳は第一に言葉なのではなく、互いに相手を理解しようとする心なのだと実感
しました。観光もまた然り。観光客を含め、観光産業に関わる全ての人々がお互
いを理解しようとする心を持つことが何より大切である気がします。改めて自ら
を省み、そのことを肝に銘じ、今後も皆様と力を合わせて日本の観光発展に寄与
できればと切に願っています。
以上
━TOPICS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□国内の動向
観光と情報に関する話題を紹介します.ここで紹介した話題がございましたら,
編集担当(hajime@do-johodai.ac.jp)までご連絡ください.
(掲載の判断は編集担当が行います.商業目的のダイレクトメール,もしくは,
それに類する内容は掲載できませんので,あらかじめご承知おきください.)
"TI(Tourism Informatics)の試み 多彩な研究成果と活発な議論
第1回観光情報学会全国大会参加レポート ",
おきなわ観光情報学研究会・琉球大学情報工学科教授 遠藤聡志,
観光とけいざい,第655号,2004.4.15
http://www.sokuhou.co.jp/
"ICタグ、日中韓が規格統一――アジア陣営世界標準狙う"
http://it.nikkei.co.jp/it/news/ictag.cfm
"道やNTT東、7月に電子自治体の運営会社設立"
http://it.nikkei.co.jp/it/news/index.cfm?i=2004042208108j0
"航空各社GWの旅客数、道内発着便15%増加"
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20040510c3c1000t10.html
"姫路市や奈良市が観光協議会、外国人観光客を誘致"
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20040510c6b1002q10.html
"携帯電話:国内出荷台数、前年度比15.4%増"
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/24hour/news/20040513k0000m020057000c.
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のご要望などを反映し,よりよいものにしていきたいと思います.ご意見等
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