No.9 2004.02.14
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■ 観光情報学会 Mail NEWS ■
━━━━━━━━━━━━━ www.sti-jpn.org ━━━━━ 2004.2.14 No.9
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□ 観光情報学会 第1回 全国大会 申込締切 迫る
時 期 平成16年3月11日(木)
場 所 北海道大学 学術交流会館(札幌市北8条西5丁目)
発表申込〆切 平成16年2月16日(月) 午前9 時まで (時間厳守)
□ コラム 掲載 スタート!
「ITが旅行市場に与えたインパクト(上)」
おきなわ観光情報研究会 主査 渡久地 明 氏
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■第1回観光情報学会 全国大会 一般発表,出展申込締切 迫る!!
時 期 平成16年3月11日(木)
場 所 北海道大学 学術交流会館(札幌市北8条西5丁目)
観光に関わる取り組み,問題提起,研究紹介,調査報告,特産品の紹介等
多岐にわたって募集致します.
詳細は,ホームページからダウンロード可能です.
○一般発表,及び,出展の締め切りは,2月16日(月)とさせて頂きます.
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タイトル:ITが旅行市場に与えたインパクト(上)
氏名:渡久地 明 沖縄観光速報社 編集長
所属:おきなわ観研(主査)
本文:
ITの普及で観光産業はどのように変化したのかだろうか。観光の流通
面で大きな変化が起こったのは事実であるが、旅行の本質はまだ何も変
わっていないと筆者は見ている。しかし、ITが市場に本質的な変化を
与える方法はあり、市場を成長させることもできると考えている。それ
について述べる。
観光の現場で使われているITの代表的なものは航空会社やホテルがが
HPで予約を受けるようにしたことだ。すると、インターネットの普及
に伴い消費者がどんどんITで予約を取るようになったので一挙に観光
産業にITが普及した。
消費者は旅行社や航空会社の店舗に出向く必要がなくなり、手間が省け
た。航空会社やホテルなどは直販による手数料の削減や軽減に成功した。
しかし、この変化は単に手間を省く、経費を節約したというだけで、旅
行に出かけるという行為そのものには何も変化を与えなかった可能性が
高い。
というのもITの普及によって日本の旅行需要が増えたり、減ったりし
たかというと、その形跡がないのである。インターネット元年といわれ
た1995年の前から昨年までの旅行需要の変化を見ると、旅行需要は
戦争などの影響はあったが、ITの普及で市場が活発化した証拠はない
と見るべきだろう。(下表参照)
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日本の総旅行人数(延べ)
年 総旅行人数 前年比(メモ)
(万人)
1991 32,833 101.8%(湾岸戦争)
1992 33,123 100.9%(バブル崩壊後の低成長開始)
1993 32,809 99.1%
1994 33,387 101.8%
1995 33,238 99.6%(インターネット元年、低金利時代(デフレ開始))
1996 33,942 102.1%
1997 34,170 100.7%(消費税5%へ)
1998 33,454 97.9%
1999 33,604 100.4%
2000 34,326 102.1%
2001 33,840 98.6%(9.11テロ)
2002 34,042 100.6%
2003 33,855 99.5%(イラク戦争、SARS)
2004 34,470 101.8%
(JTBまとめ。03年は推定、04年は予測。メモは筆者)
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1991年以降13年間で、日本の旅行の総需要はわずか5%しか伸び
なかった。では、沖縄はどうか。沖縄への観光客数は同じ期間に301
万人から508万人へと1.7倍に拡大した。
(以下次号)
━企業・団体会員リスト━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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(株)リクルート北海道じゃらん
(五十音順)
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方のご要望などを反映し,よりよいものにしていきたいと思います.
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