No.10 2004.03.09
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■ 観光情報学会 Mail NEWS ■
━━━━━━━━━━━━━ www.sti-jpn.org ━━━━━ 2004.3.9 No.10
━INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 開催案内 観光情報学会 第1回全国大会
時 期 平成16年3月11日(木)
場 所 北海道大学 学術交流会館(札幌市北8条西5丁目)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/map/map4.htm
□ コラム 「ITが旅行市場に与えたインパクト(下)」
おきなわ観光情報研究会 主査 渡久地 明 氏
□学会費納入のお願い
平成15年度の入会費および会費を未納の方は,お早めにお支払いくださるよ
うお願い申し上げます.
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■開催案内
観光情報学会 第1回全国大会
時 期 平成16年3月11日(木)
場 所 北海道大学 学術交流会館(札幌市北8条西5丁目)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/map/map4.htm
□各観光情報学研究会報告
各地に活動している7つの観光情報学研究会がそれぞれの活動について
15分程度プレゼンテーションしてもらいます.また,ポスターでの発表も
あります.各地の活動の一端に是非触れて下さい!
□特別講演
ハワイ大学観光学科のポーリン・シェルダン先生を招いて,観光産業に
対して情報技術が与えたインパクトについて,世界的視野から講演を
お願いします.また,ハワイでの産学官連携や大学でのカリキュラム
についても触れて頂きます.
□一般発表・展示・研究会報告
一般発表,および,展示では,観光に関わる取り組み,問題提起,研究紹介,
調査報告,特産品の紹介等多岐にわたっての発表があります.ポスターの
前で雑談気分で行われる形式ですので,どうぞご気軽にご参加下さい.
□シンポジウム
最後のシンポジウムでは,沖縄,北海道の観光業に携わる産の方々,北海道
運輸局で観光政策に関わる方を招き,学を代表して観光情報学会会長が皆さんの
意見に切り込みます!展開が予想できないメンバーによるシンポジウムは
必見です!
□参加資格
第1回ということもあり,一般参加は会員,非会員を含めてすべて無料です!
是非,お気軽にご参加下さい.
詳細は,ホームページをご覧下さい.
http://www.sti-jpn.org
━第1回全国大会 協賛企業リスト━━━━━━━━
(株)日立東日本ソリューションズ
HBA北海道ビジネスオートメーション(株)
(株)アイスプランニング
(株)藤井ビル
━第1回全国大会 後援リスト━━━━━━━━
北海道運輸局
北海道開発局
北海道経済産業局
北海道
北海道市長会
北海道町村会
札幌市
函館市
倶知安町
ニセコ町
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第1回全国大会プログラム
10:00 - 10:10 開会の挨拶:
関口 恭毅 実行委員長,大内 東 会長
10:10 - 12:00 観光情報学研究会 活動報告
おきなわ,さっぽろ,スノーリゾート,ニセコ
はこだて,ほくだいがくせい,ゆざわ
司会: 大堀 隆文 北海道工業大学 情報デザイン学科 教授,
観光情報学会 副会長
12:00 - 13:00 (昼食休憩)
13:00 - 14:00
特別講演 『グローバル観光における情報技術の進展とインパクト』
講師: Prof. Pauline J. Sheldon, Ph. D.
School of Travel Industry Management,University of Hawaii
司会: 関口 恭毅 北海道大学大学院 経済学研究科 教授
通訳: 宮林 主則 (株)日立東日本ソリューションズ
事業総括本部 統括部長
14:00 - 14:20 (休憩)
14:20 - 16:20 一般ポスター発表/一般展示/各観研ポスター発表
16:20 - 16:30 (休憩)
16:30 - 18:00 シンポジウム 『観光と情報 ~観光立国へ向けて~』
パネリスト:
大西 雅之 氏 (株)阿寒グランドホテル(あかん遊久の里・鶴雅)
代表取締役社長
白石 武博 氏 (株)カヌチャベイリゾート専務取締役
東京支社副支社長
東井 芳隆 氏 国土交通省北海道運輸局 企画振興部長
司会:
大内 東 氏 北海道大学大学院 工学研究科 教授
観光情報学会 会長
18:30 - 20:00 懇親会
エンレイソウ内 レストラン「エルム」 札幌市北区北11西8
Tel. 011-706-2394
会費: 5,000円 当日受付(午後2時30分まで)
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●一般発表リスト
GPSログマイニングによる観光動態分析(長尾光悦,川村秀憲,山本雅人,大内
東)
コミュニティー・ポータルを活用したコミュニティー・コミュニケーションと情
報交流手法について(IT革命と国際社会の行方に関わる一考察)(福井千鶴)
カレンダー機能を活用したWEBサイトにおける情報発信手法について(地域情報,
イベント情報などの的確な情報発信と情報検索手法の事例紹介)(田中貴樹,前
川昌道,新川直正)
コミュニティー・ポータル及び電子商取引基盤システムを活用したコミュニティ
ーの形成と地域情報発信ならびに地域活性化の手法について(前川昌道,新川直
正)
Web検索による北海道観光情報の可視化に関する基礎的検討(長沼秀典,大町清
隆,三田村 保,大堀隆文)
空における観光データマイニング(木村佑一郎,倉本浩平,片桐実穂)
民族における色彩感覚の違いについて(倉本浩平,木村佑一郎,片桐実穂)
Web検索による北海道観光情報の分析(大町清隆,近江潤明,三田村 保,大堀
隆文)
公式Webサイト検索システム「オフィシャルゲート・ドット・コム」の開発 -
宿泊施設の事例について(山本雅人,川村秀憲,高木耕一郎,大内 東)
北海道における野外彫刻写真検索システム "Hokkaido Sculpture Web" の開発
(仲野三郎,橋本信夫,長尾光悦,中津川雅史,山本雅人,川村秀憲,大内 東)
カラオケ手法を応用した地域音楽と自作画像の融合による地域情報発信と地域活
性化の可能性の一考察(塩谷慶一,前川昌道)
地域観光ポータルサイトについての一考察(平本一雄,風間陽介)
ルートマップ自動生成に向けたデフォメーション技術の検討(小山健也,鈴木恵
二)
北大キャンパスの多面的機能 - CVMを用いた観光客による価値評価(小池直,
岩本博幸,出村克彦,淺川昭一郎)
小野山紀一郎,中井智治 J-STIMS(時空間GIS)
観光情報に関するWEBサイトの調査(島崎豊彰,斎藤 一,前田 隆)
中国におけるホテル評価の現状について(張 文昭,中津川雅史,山本雅人,川
村秀憲,大内 東)
中心市街地と観光(大久保彰之,鈴木克也)
●一般展示リスト
札幌市観光サイト「ようこそさっぽろ」の取り組み紹介(特定非営利活動法人シ
ビックメディア)
ECサイト(ベストクリエイト(有)
沖縄の特産品と守礼堂オリジナル商品の紹介ならびに守礼堂電子商取引販売手法
の紹介(株式会社 守礼堂)
J-STIMS(時空間GIS)(株式会社J-時空間研究所)
オホーツクDoいなか博(オホーツクDOいなか博推進室)
函館市における観光振興への取り組み(函館市)
顧客主導型予約調整メカニズムによる新電子予約システム - ホテル・旅館の
サー
ビス向上と経営効率化の実現(株式会社日立東日本ソリューションズ)
━COLUMN━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
タイトル:ITが旅行市場に与えたインパクト(下)
氏名:渡久地 明 沖縄観光速報社 編集長
所属:おきなわ観研(主査)
本文:
ITは日本の旅行市場の拡大にあまり影響を与えなかったと述べた。沖縄では
どうなっているだろうか。結論から言えば沖縄を訪れる観光客数にも影響は何も
なかったといえる。
沖縄への観光客数の増減を見ると、1976年以来およそ30年間、ずーっと
毎年平均4.8%の伸び率を継続していて、横に時間、縦軸に観光客数をプロッ
トしたセミログのグラフはキレイな直線になる。95年のインターネット元年を
挟んで伸び率に変化はない。ITの普及と観光客数の拡大の間に因果関係はなさ
そうである。
実際には沖縄観光は非常に単純に言えば受入施設である客室の増加とともに伸
びてきた。供給が増えることによって航空、旅行会社がキャンペーンを行って需
要を掘り起こし、実際に需要が拡大、それを見て供給がまた増えるという相互作
用で伸びたのである。
つまり、日本全体の動向や沖縄の実績からも、旅行そのものの拡大・縮小とI
Tの影響はほとんど関係がなかったと考えられる。これが筆者が変わらなかった
というものの正体である。
一方、航空、旅行社、ホテルなどの個別企業はIT経由の取引が激増している
が、これは消費者と供給の側の双方にとって互いに手間を省くという流通面での
大きな変化の実態である。
この変化をよく見ると、本来ホスピタリティー産業である観光産業からは遠ざ
かるものである。ケータイで道順を調べる旅行の方が煩わしさがなく便利だとな
る方向であり、情報のやり取りの無人化の方向である。実際、沖縄に来た人が道
に迷って、地元の人ではなく機械に問合わせるという場面を想像すると滑稽であ
る。
しかし、実際の旅行は地元の人にものを尋ねて親切にしてもらった、思わぬハ
プニングに発展したという経験を楽しむというのが自然である。沖縄に人気があ
るのは面白い個性がたくさんあるからである。
沖縄ではいま、県内のあらゆる施設をカバーするデータベースサイトをつくっ
て「旅客を増やす」というプロジェクトがスタートしている。それによって旅客
がこれまでのトレンド以上に伸びたという実証的な結果がでたら、これまでの成
長のメカニズムを変更する画期的な成果になろう。しかし、単に情報を集めただ
けのサイトで現実社会に本当に影響を与えることができるだろうか、筆者は大い
に疑問を持っている(市場の拡大とは別にサービスとして情報量を増やすといっ
た意味はある)。
むしろITを使えば旅行先でも東京と同じように仕事が出来る、学校なら出席
扱いになる、といった環境や仕組みをつくり出すことの方が現実社会に大きな影
響を与える。休暇が家族でなかなか一致しなくて、夏休みや連休など価格が上が
る時期にしか、みんなで旅行ができないという問題が解決される。それによって
国民の旅行機会が拡大し、市場に直接変化を与えたことになる。ITが持つ力は
大きいが、まだまだ活用されていない。このアイデアはITをもっと活用するこ
とのほんの一例に過ぎない。ITの力をフルに引き出すことが、観光産業の成長
に現実にインパクトを与えることになる。(終)
━TOPICS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□国内の動向
観光と情報に関する話題を紹介します.ここで紹介した話題がございましたら,
編集担当(hajime@do-johodai.ac.jp)までご連絡ください.
(掲載の判断は編集担当が行います.商業目的のダイレクトメール,もしくは,
それに類する内容は掲載できませんので,あらかじめご承知おきください.)
"国土交通省 ビジット・ジャパン・キャンペーン ホームページ"
http://www.vjc.jp/
"携帯電話のパケット高額利用に注意呼び掛け 総務省"
http://www.mainichi.co.jp/digital/mobile/today/4.html
"複数利用者間で携帯通話できるシステム"
http://it.nikkei.co.jp/it/news/list.cfm
"職場や自宅のパソコンをICカードで管理"
http://it.nikkei.co.jp/it/news/index.cfm?i=2004030704548j0
"ケータイは財布となるか? ドコモ、FeliCa搭載携帯電話の実証実験開始"
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/15/07.html
"セガ、同社施設に電子マネーを本格導入 -ネット/リアルの連携を目指す"
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/18/014.html
━企業・団体会員リスト━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(株)キョウエイアドインターナショナル
札幌総合情報センター(株)
セントラル・コンピューターサービス(株)
(株)デジック
(株)十勝毎日新聞社
日本ユニシス(株)
日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
(株)日立東日本ソリューションズ
(株)藤井ビル
富士通株式会社
北陽ビジネスフォーム
北海道コンピューターマッピング(株)
北海道新聞社
北海道テレビ
北海道ビジネスオートメーション(株)
(株)リクルート北海道じゃらん
(五十音順)
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■学会費納入のお願い
平成15年度の入会費および会費を未納の方は,お早めにお支払いくださるよ
うお願い申し上げます.
□会費振込先
北洋銀行 札幌駅南口支店 普通預金口座
店番号:310
口座番号:3923679
観光情報学会 会計 長尾 光悦(ナガオ ミツヨシ)
みずほ銀行 札幌支店 普通預金口座
店番号:813
口座番号:8081724
観光情報学会 会計 長尾 光悦(ナガオ ミツヨシ)
※ご都合のよい銀行をご利用ください.
□会費(会員種別:入会費,年会費)
正会員:10,000円,10,000円
学生会員:0円, 2,000円
企業・団体会員A:10,000円, (一口)100,000円
企業・団体会員B:10,000円, (一口) 50,000円
賛助会員(個人):5,000円,10,000円以上
賛助会員(団体):10,000円,100,000円以上
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※本Mail Newsは現在試験的に運用しております.今後とも学会員の皆様方のご
要望などを反映し,よりよいものにしていきたいと思います.ご意見等がござい
ましたら以下の連絡先まで連絡をお願い致します.
観光情報学会ホームページ:http://www.sti-jpn.org/
バックナンバー:http://www.sti-jpn.org/MailNEWS/index.html
観光情報学会Mail NEWSに関するお問い合先:hajime@do-johodai.ac.jp