No.13 2004.04.08
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■ 観光情報学会 Mail NEWS ■
━━━━━━━━━━━━━ www.sti-jpn.org ━━━━━ 2004.4.8 No.13
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□「観光・情報GIS・GPS戦略セミナーのご案内」
日 時:平成16年4月14日(水)13:30~16:00
テーマ:「GPSを利用したレンタカー観光客の動態調査と観光戦略」
講 師:長尾 光悦氏(北海道大学情報基盤センター助手)
□ コラム 「はこだて観光学研究会からのご挨拶」
公立はこだて未来大学 松原 仁 教授
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「観光・情報GIS・GPS戦略セミナーのご案内」
謹啓、時下益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。
昨年、我が国においては国土交通省が2010年までに訪日外客を1000万人
とする数値目標を掲げて「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を開始し、
観光振興への戦略行動計画が立てられました。北海道の総観光消費額は約1
・2兆円であり、その波及効果は2・5倍とも言われています。そこで「観光」
を情報の視点から捉え、観光と情報の融合による新しい学問領域の創出を目
指して観光情報学会が昨年9月に設立されました。この中で昨年北海道の観
光客の実態調査を目的としたレンタカー観光客の詳細な移動データのデータ
ベース化と今後の観光振興戦略の基礎データの分析を行うため「ハンディ
GPSを利用したレンタカー利用観光客の観光動態調査」が行われましたが、
この研究に取組んでいる北海道大学情報基盤センター助手の長尾光悦氏を迎
えて、観光・情報セミナーを開催する運びとなりました。また後半では環境
省釧路湿原自然再生プロジェクトサイトなどでも使用されている標高データ
(DEM)と空撮・衛星などの画像データを統合して 3D 空間を生成する3次元
GISエンジンのGEONOVA(ジオノバ)の紹介を㈱システム・ケイの福田潤氏、
GISを用いたエリアマーケティングに取組んでいる㈱総合商研の木嶋亮二氏に
実践事例をご紹介していただきます。皆様方におかれましては、ご多忙の折
とは存じますが、多数ご出席賜りますよう宜しくお願い致します。
敬 具
記
■日 時:平成16年4月14日(水)13:30~16:00
■テーマ:「GPSを利用したレンタカー観光客の動態調査と観光戦略」
講 師:長尾 光悦氏(北海道大学情報基盤センター助手)
プロフィール
平成13年北海道大学大学院工学研究科博士後期課程修了(工学博士)、
同年北海道大学大型計算機センター助手、平成15年より現職。
観光情報学会(http://www.sti-jpn.org)理事。
事 例 紹 介
1・「3次元GIS GEONOVAの紹介」
福田 潤氏(㈱システム・ケイ マネージャー)
2・「GISエリアマーケティング実践例」
木嶋 亮二氏(㈱総合商研 研究開発部長)
■参加費:一般 3,000円、
フォーラム・GIS研究会会員・観光情報学会会員 2,000円
(定員40名 先着順)
■会 場:かでる2・7 920会議室
〒060-札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル 9F
■連絡先:北海道産学官研究フォーラム/北海道GIS・GPS普及推進研究会
担当:藤原
http://www.kirari.com/sangaku http://www.kirari.com/gis/
〒007-0803 札幌市東区東苗穂3条1丁目2-7-105
TEL011-787-7650 FAX011-787-7655 E-mail:fuji@kirari.com
■参加費振込先:
北洋銀行 本店 (普)1822587 北海道産学官研究フォーラム
北海道銀行 本店 (普)1635463 北海道産学官研究フォーラム
※お申込みは、4月12日(月)までにFAXかE-mailでお願い致します。
(定員40名)
--------------------- 【お申込書】 ---------------------
4月14日(水)の観光・情報GIS・GPS戦略セミナーに参加します。
会社名 役職 氏名
住所 TEL FAX
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━COLUMN━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
はこだて観光学研究会からのご挨拶 松原仁(公立はこだて未来大学)
はこだて観光情報学研究会の主査をつとめる公立はこだて未来大学の松原仁と
申します。よろしくお願いいたします。あいにく3月11日に開かれた第一回の全
国大会には参加できませんでした。とても残念です。次回は必ず出席したいと思
っています。はこだて観光情報学研究会は2月9日に第一回のシンポジウムを開
催して活動を開始しました。2ヶ月に1回の割合で定期的に研究会を実施してい
く予定です。産官学の会員が協力して函館の観光の問題点を整理して情報という
観点からその解決策を模索していきたいと考えています。私自身はまだ函館は4
年目ですが、函館の観光に対する個人的な考えを書かせていただきます。
函館はかつて遠洋漁業や造船などの産業が中心でしたが、いまは観光が主産業
になっています。人口約30万人に対して年間500万人以上の観光客が訪れ、300万
人以上の宿泊客があります。この不景気の中でかなり善戦しているのは、夜景、
温泉、魚介類という日本人の多くが喜ぶ観光資源があるためだと思われます。私
も東京出身で最初は観光客として函館を訪れましたが、函館の坂や古い建物に深
い感銘を受けたことをいまでも覚えています。
しかし、このまま何もせずにいればジリ貧に陥ることは明らかです。函館に限
った話ではないでしょうが、団体旅行が減って個人旅行にシフトしつつあります。
修学旅行はドル箱だったのですが、最近は修学旅行をしない学校も増えています
(私の中学は修学旅行がありませんでした。高校も私の在学中はありましたが、
卒業後数年して廃止されました)。函館を含めた北海道の観光は海外、特にアジ
アからの観光客の受け入れに力を入れています。これはこれで進めていけばいい
でしょう。それと並行して国内の個人旅行の受け入れに力を入れなくてはいけな
いのですが、函館はそれがまだうまくいっていないように思います。たとえば、
観光名所間は団体バスで移動することを前提としていて、個人旅行の足となるべ
き公共交通機関が非常に使いにくいという問題があります。函館空港から駅や西
部地区に行くバスはありますが、五稜郭に行くバスはほとんどありません。路面
電車で五稜郭公園前の停留所で降りても、どちらに行ったら五稜郭公園があるか
案内も見つかりません(私は五稜郭公園のそばに住んでいるのですが、よく道を
聞かれます)。一足伸ばして大沼に行こうとしても、路線バスは廃止されてJRは
本数が少ないのでとても不便です。それならということでレンタカーを借りたと
しても、函館市内の道は路面電車との共存や変則的な交差点などよそ者にとって
非常に運転しにくいのです(ずっと住んでいる人にはそのことがわからないよう
です)。観光名所も団体客用にガイドの説明を前提としているところが多く、個
人で行っても能書きがわからないので興味が半減してしまいます。
観光を個人用にカスタマイズすることが求められているのですが、それには情
報という観点がとても有効ではないかと思います。物理的に建物や道を工事する
のは非常にお金がかかるので、いまのご時勢では現実的ではありません。情報を
集めて整理し、個々の観光客にそれぞれ適切な情報を適切なタイミングで提供す
ることができれば、あまりお金をかけることなく函館の観光を魅力的にできると
期待しています。
最後に、観光情報学会のますますの発展を願ってご挨拶を終わらせていただき
ます。
□著者紹介
松原 仁 Hitoshi Matsubara
はこだて未来大学 情報アーキテクチャ学科 教授
専門分野: 人工知能
http://www.fun.ac.jp/cgi-bin/faculty/out_faculty.cgi?pos=
HitoshiMatsubara&dept=media
━TOPICS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□国内の動向
観光と情報に関する話題を紹介します.ここで紹介した話題がございましたら,
編集担当(hajime@do-johodai.ac.jp)までご連絡ください.
(掲載の判断は編集担当が行います.商業目的のダイレクトメール,もしくは,
それに類する内容は掲載できませんので,あらかじめご承知おきください.)
"政府戦略本部、IT活用に数値目標――インフラ利用に重点"
http://it.nikkei.co.jp/it/news/seisaku.cfm?i=2004040209361j2
"IPA、国際基準のソフト開発手法の日本語版を公開"
http://it.nikkei.co.jp/it/news/seisaku.cfm?i=2004033107413j2
"民営化後に通信事業に参入、道路公団総裁が意向"
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040402i212.htm
"渋滞の様子、携帯に生中継"
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/art-20040404221120-
UUZVVMRWRK.nwc
"携帯電話:auが初の首位 03年度純増数"
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/24hour/news/20040408k0000m020019000c.
html
"三越系2店で携帯支払いOK!三井住友ビザと提携"
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040405i501.htm
━企業・団体会員リスト━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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