投稿論文の査読プロセスについて
編集担当理事
平成19年1月15日現在
1.論文の種類
観光情報学会誌「観光と情報」では,以下の二種類の論文を募集し,下記の査読プロセスを経て採録となったものについて掲載する.
[学術研究論文]
基礎研究,調査研究,事例研究などの新規性のある学術的に有用と思われる論文
[産業化研究論文]
開発研究,事業化研究などの企業,団体,個人などで開発したシステムや新しい概念,事業化に関連した論文
2.論文の評価基準
学術研究論文においては,以下の評価基準に基づいて査読を行い,学会誌への掲載の可否を決定する.特に,産業化研究論文は,(a)をより重視する.
(a) 学会員にとって有益な情報に関する内容か.
(b) 論文としての新規性・有用性・妥当性があるか.
(c) 論文としての構成が的確か.
(d) 結論に至る論理的展開が妥当か.
(e) 主たる成果が他の論文誌等で発表されていないか.
3.査読プロセス
(1) 編集委員会の構成
投稿論文に関する編集委員会は,観光情報学会の編集担当理事で構成される.尚,編集担当理事責任者を編集委員長とする.編集委員長は,必要に応じて編集委員を追加することができる.
(2) 編集委員の割当て
各投稿論文については,編集委員長が編集委員一人を割り当てる.一人の編集委員が複数の論文に割当たることもある.編集委員長自らが編集委員となっても良い.ただし,共著者が編集委員になることを禁ずる.
(3) 査読委員の選出
編集委員は,自分以外に3名の査読委員を選出し,査読を依頼する.査読者選出の目安は以下の通りとする.尚,会員,非会員の区別は問わない.ただし,共著者が査読委員になることを禁止し,査読委員は無報酬とする.
[査読委員選出の目安]
学術研究論文については,2名の大学等の研究者を含むこと,また,産業化研究論文については,2名の民間企業の方を含むこと,が望ましい.
(4) 査読結果の回収と最終判定
査読委員は,原則として,依頼後1ヶ月以内に査読結果を報告するものとする.3名の査読者の採録(○),照会後判定(△),不採録(×)の判定結果に基づき,その論文の担当編集委員は,最終的な査読結果を判定し,編集委員長に報告する.ただし,必要に応じて査読者からの照会事項を著者に対して問い合わせを行うことがある.照会後は,採録(○)か不採録(×)の判定とする.照会後の査読結果に基づく最終結果判定の一応の基準は以下の通り.
○○○->採録
○○×->編集委員の判断
○××->不採録
×××->不採録
従って,二人が既に不採録(×)で,一人が照会後判定であった場合は,照会後の判定にかかわらず不採録が基準となるため,照会を行わない場合がある.また,照会とその後の査読に長期間かかり予定された号への掲載ができなくなった場合,次号以降に掲載を繰り延べる.
(5) 掲載の可否についての最終決定
各論文の編集委員からの報告を受けて,編集委員長が最終的に各論文の掲載の可否について決定し,それを最終決定とする.