きゅうしゅう観光情報学研究会
主査:
吉村 元秀(長崎県立大学)
幹事:
嶋田 和孝(九州工業大学)
研究会趣旨:
九州は、日本の西端に位置し、アジア諸国と古より交流を重ねてきた。佐賀の吉野ヶ里遺跡は、弥生時代において先進的な集落が形成されている。福岡の志賀島で発見された「漢委奴國王」の金印から、九州には一大勢力が存在していたことがわかる。長崎は、江戸時代唯一の西欧との窓口であり、鉄道や国際電信など多くの日本初がある。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や「屋久島」など世界遺産も多い。熊本の阿蘇山や宮崎の高千穂、鹿児島の霧島、大分の由布岳、沖縄の万座毛など自然豊かな景勝地が多く存在する。
九州は、歴史的、文化的に豊かであり、雄大な自然にも恵まれ、地域に根ざしたニューツーリズムとして、温博(別府等)などのヘルスツーリズム、エコツーリズム(阿蘇等)、産業ツーリズム(北九州市等)、グリーンツーリズム(対馬市等)等の体験型観光が各地で展開されている。本研究会では、この九州を基盤に、「ヒト」、「コト」、「モノ」が連動する持続可能な観光サービスを提供するための、自然言語処理による観光情報分析、観光のための対話システム、地域活性化イベントのデザイン、観光情報のデジタルトランスフォーメーション、観光資源の有効利用についての研究を行う。ICTを広く活用した観光産業のスマート化を推進し、地域社会に貢献することができればと考えている。
連絡先:
yxsimura_at_sun.ac.jp (_at_は@に変更してください)